今回の最大難所、関門海峡
毎日晴天が続く。しかし、波は高い。平均すれば2メートルくらいの波なのだろうが、
時折3メートルを越すようなうねりがやってくることがある。身体が慣れてきたのか、
少々の荒波でも気分が悪くなることもなく、ビール、ワインと揺れながら飲めるように
なったのが、ありがたい。
今日は、関門海峡を越えないといけない。大型船が行き交う最大の難所である。つい最近も管制塔の指示に従わなかった韓国船が海事の船と事故を起こしたところ。大潮の今日は潮速が8ノットを超えるというので、早くに近くに行って午後1時頃からの東流の潮待ちをしなければならない。朝日と共に行動する。
出航する頃にはこのマリーナ界隈のランドマークである観覧車も赤く染まる。大きい
方の観覧車は、営業を終えており、近々台湾に売られるとのこと。昨夜乗ったタクシー
の運ちゃんがそういっていた。
玄界灘のクロマグロを釣ろうと言うことで三日間流していたトローリングは、三回ヒットがあったがいずれも途中でバラした。関門海峡の手前で片づけなければならない。
海峡が近づいても強風は収まらず、浮標も風に煽られている。
強風の海上を遠目に見ると食パンが浮いている、といっていたのだが、近くで見ると
どうやら列車を中国か東南アジアに運んでいるようだ。
八幡辺りの製鉄所とおぼしき工場はフル操業のようで、ひっきりなしに貨物船の出船
入り船がある。
連休中で船舶の数が少ないと聞いていたが、それでもすぐ隣を大型の貨物船が
次から次に現れて、すぐ近くを追い抜いていく。
門司の町並みを海から観ているとやがて関門橋をくぐり抜け、海峡クルーズは終わる。
ここから新門司マリーナに向かうと徐々に波は収まり、穏やかな海面となる。
新門司マリーナはフェリー乗り場以外に何もないところなので、タクシーで門司港に
夕食探しに行く。最後に参加するクルーのH氏が夜に到着するので、その出迎えも兼ねる。
門司港駅はレトロを売り物にしているだけあって、何もかもがレトロな感じ。小樽、函館
横浜、神戸に通じる港町情緒豊かな街だ。自分の脚で歩くのは初めてだが、気に入った。
当てにしていたお店が閉鎖となっておりお店を探して港町をうろつくことになる。
駅員の制服も今どき珍しい詰め襟制服。髪の毛もりりしくレトロ刈りとなっているのはさすが。