35年ぶりの興奮
家内の内科通院日で甲陽園まで送っていくとともに診察室にも同席して医師のコメントをしっかり聞くことにする。それというのも、手術後に行った成人病検診の結果、いくつかの生活習慣病の指標が敷居値を越えていることを報告すると、やたら薬が増え本人も戸惑っていたのでどういう背景でどんな薬を増やしたのかを見届けるためである。生活習慣を変えることについてもっとアドバイスしてくれたらいいのにと前から思っていた。高い薬ばかり出す医者なら見限ってやる、とそれなりの決意をもって臨んだが、今日のところは一応納得できた。もう少し様子を見てみよう。
午後、いよいよ二輪教習の技能開始である。ヘルメットをもってスクールバスに乗るのもちょっと気恥ずかしいので、クルマで行くことにする。教習車は400ccであるが、思ってた以上にデカい。倒れた状態から起こすのは、こなせるが倒れそうになった時に支えるのはとうてい困難だ。一通りの説明の後、早速乗車である。「バイクぐらい簡単だろう」とタカをくくっていたが、どっこいこいつはなかなか手強い。アクセルを適度に保つのが難しい。ついふかし過ぎたり、弱すぎてエンストさせたりして、思うように行かない。特にギアチェンジの感覚が従来に経験したことのないもので、夕方で寒いのにぐっしょり汗をかいている。
久々に覚える興奮である。ちょうど、20才の春に初めて自動車教習所に行き、アクセルの踏み具合がわからずエンジンを吹かしたりエンストしたのと全く同じである。ま、ということは慣れればすぐにコントロールできるであろうとも思える。しばらく本当にはまりそうである。