芦屋から堺へ
一ヶ月ぶりの英語会。たっぷりと時間があったのに予習はやはりぎりぎりになってしまう。昔からそうだ。高校の中間試験や期末試験も早くから準備しておけば余裕でかませるはずなのに、ギリギリになって必死でやるが徹夜も虚しくカバーしきれずに、撃沈。会社に入ってからも研修の度にそのようなことを思った。提出日や発表日の直前にならないと燃えないというか集中できない。もっとも、そのパターンでなんとかこなしてきたという自負はあった。中には、早くから準備して提出日の一週間前には完了しているという連中もいたが、宇宙人としか思えなかった。
自分の場合、早く着手しようとすることはあるのだが、早く着手するとどうも集中力に欠けるような気がする。「もう後がない。」という切羽詰まった状況でテーマに取り組むと、なぜか知恵が沸々と湧いてくるような気がする。永らくそのような自分を横着者だと思っていたが、ある高名な弁護士の先生に出会って、救われた。その方は、私の会社生活中でいろんな弁護士先生と仕事をさせていただいたが、法曹の先輩として尊敬し、仕事上の頼りとし且つ人間的に敬愛する数少ない先生方のお一人であるが、「ギリギリのタイミングが一番知恵が出る」という論理の持ち主だった。そのI弁護士のその言葉を聞いてから、「そうだ、これでいいのだ」と高校以来の負い目を解消できた。ま、とはいうものの英語のテキストの予習くらい何とかしたいものではある。
結局5時過ぎまで日本の少女漫画がアメリカにおいていかにヒットしているかというテーマについて、ニューズウィークの記事を中心に盛り上がる。一年ぶりに会った皆さんとも懐かしく旧交を温める。調子に乗って次回のコーディネータを引き受けたので、今度こそは早い目からしっかりと読み込んでおかなければならない。
あわててJR芦屋に向かい、堺を目指す。一ヶ月強振りの前重ちゃんライブである。SHINちゃん一押しのライブとあって駆けつけるが、初めての南海本線堺駅。会場の女性に電話ナビを頼むが、川を何度も渡ってなかなかたどり着けない。ようやく6時半に汗をかきかきたどり着く。ファーストステージの終わりかけだった。
セカンドステージはじっくりと聴くことが出来た。藤井氏のピアノ、ベースもしっとりとしていていい。全くのアコースティック環境で英美ちゃんの声も澄み渡っていた。日頃はお酒を飲みながら紫煙の中で「イエィ」とかいいながらのライブが多いが、今日のはなんか教会でコンサートみたいで心洗われる思いがした。「ストーリー性のあるライブ」もなかなかいい。あらためて英美ちゃんの素晴らしさを発見したのだが、それは真摯な曲目紹介だ。英語の歌詞を丁寧に感情移入してナレーションできるボーカリストだ。とくに「ケセラセラ」は子供の頃から何十回と聴いていると思うが、内容をはっきりと認識したのは初めてである。
ますます大きく飛躍してほしい。
12日は堺でのコンサート、来ていただいてありがとうございました。
やはり藤井さんとの共演は前重コンサートの最高峰ですよね。
今度来てほしいのはHEPコンサート(12/24)です。
前重さんは小さい規模のライブから大きな会場のホールコンサートまでオールマイティーでこなすことができる人です。
でも、大きなコンサートほど多くのお客さんのパワーをもらい自分のパワーも全開にするので、のりのりになるわけです。
クリスマスイブなので、ご都合もあると思いますが、よかったらおいでください。