映画のカルメンが到着
おそらく昨日より暑い猛暑日に違いない。朝夕のバイク通勤時はそれなりに風を感じて快適だが、昼休みに会社の近所を散歩するとうだるような暑さ。オフィスは28度に保たれていて快適である。
家に帰り着きポストをみると夕刊や広告物に混じって小さなパッケージ。アマゾンで発注しておいた映画版のDVDが届いていた。夕食後さっそく鑑賞する。ビゼーのオペラに比べるとメリメの原作にかなり忠実である。
まあ、どちらがいいかとなると、トータルではやはりオペラの方が厚みがあって、オーケストラや歌手の芸術性が高い分、軍配が上がる。ただ、映画版のいいところは、ビゼーのフランス的な音楽は全くなく、フラメンコを主体にした土臭い音楽をふんだんに楽しめて、ジプシー的情緒が満載な点である。
ただこの映画の演出は相当古い感じで、1950年代のチャンバラ映画そのままだ。それでもフラメンコギターやカスタネットの音を聴くと。その昔アンダルシア地方を彷徨ってみたいと思った高校生の頃に抱いた憧れが蘇る。
それにしてもアマゾン様々である。オペラの方が送料無料で2158円、映画の方は本体375円に送料340円で715円。便利な世の中になったものである。原作と映画、オペラと一通りクリアして、カルメンへの理解は大分深まったと思う。9月1日の本番舞台が楽しみになってきた。
オペラでは、運動会でよく聞いた序曲やカルメン登場のハバネラ、闘牛士のトレアドールなど耳に親しんでいる曲がふんだんに出てくる。この物語のエッセンスは、ハバネラの歌詞に凝縮されていると思う。DVDから拝借した邦訳を引用したい。
恋は野の鳥 決してなつくことはない
向こうにその気がなければ 呼んでも無駄よ
お喋りな男も 無口な男もいるけれど
無口な男は 黙っていてもあたしのお気に入り
恋、恋・・・
※ 恋はジプシーの子供
おきてなんてお構いなし
愛してくれない人を好きになる
振り向いてくれない人を
でも あたしに惚れられたなら その時はご用心!
掴まえたと思っても 鳥は逃げるもの
待っていても無駄 諦めた頃 恋は実るのよ!
恋は、巡り来ては去っていく
捕らえたと思うと逃げ 逃げようと思うと捕らえられる
恋、恋・・・