姉来る
藤沢の姉がとんぼ返りで母の見舞いに来るとのことで、一日明けておく。六月の入院時にも来たいと言っていたが、命に別状はなかった反面、入院による認知症進行の影響もあったので、先延ばしするように伝えていたところである。
このところ表情にも笑顔や人の顔を見ようとする目線が戻ってきてのを感じていたが、姉貴がお土産を持ってきていろいろ話しかけると明らかに反応しているのがわかる。11時頃から2時頃までの短い滞在時間だったが、姉が帰るときに自ら何かを言おうとしていた。耳を近づけると「あ・り・が・と・う」に違いない。
姉貴も来た甲斐があったと喜んで帰路に着く。近所の蕎麦屋で遅い目の昼食を伴にして、しばしゆっくり食べながら喋る。日頃はあまり行かないそば辰であるが、今日のそばは格別に美味しかったように思われた。