2015年11月3日(火) 晴 文化の日
午後から明石の西、東二見駅にほど近い立正寺というお寺の本堂での落語会に行くので、午前中に所用を済ます。熱帯魚のフィルター(小型水槽用)が切れてきたので、近所のホームセンターに行く。店先にはもうポインセチアが並んでいてクリスマスモード。ハロウィンから待ったなしだ。
ヨットキャプテンとマネージャ、設営者の明石メンバーとの四人で立正寺で落ち合う。道中、ラジオ関西の生放送で「桂春蝶のバタフライイフェクト」を聞いていたので、神戸から東二見まで間に合うんかいなと思っていた。
本尊にお尻を向ける形で高座が設けられ、生の三味線、笛、太鼓のお囃子で始まる。
トップバッターはすずめ家すずめさんの「ぜんざい公社」。初めて聞く創作落語でお役人に対する風刺が効いていて面白い。二番手は露の瑞さんという若手女流噺家。これからなんだろうけど、一生懸命頑張っている姿勢には拍手を送りたい。ネタの方は印象が薄かったのか、こちらの記憶力減退のせいか、俄かに思い出せない。
すずめ家ちゅん助さんは、聞き覚えのある古典ネタ。商家の丁稚が客に応対するやり方を旦那が教えるのだが、裏目裏目にズレていく様子は想像力を掻き立て、話が進む前から笑いがこみ上げてくる。名人の領域であろう。聞かせどころの長い連続口上もよどみなく三回繰り返し、拍手喝さい。腹の底から笑える一席だった。
中トリは桂勢朝さん。40台半ばの風貌だが、声が大きく元気そのもの。「永田商店街歌謡大会」というパロディ創作落語。特徴のある政治家をこき下ろしながら歌でネタを進める手法は凄い。とりわけ野々村県会議員の落ちは大爆笑で締めくくられる。
中入り休憩の間に春蝶さんは到着しているはずだが、すぐには出てこない。時間引き延ばしにまたまた勢朝さんが現れ、南京玉すだれの芸を披露。口でごまかしながらのパーフォーマンスだが笑いはふんだんに取れるところがこの人の凄いところだ。
ようやく口座に登場した春蝶さんは、「野ざらし」という初めて聞くネタであった。お得意の女形が頻繁に登場するストーリーで、ピッタリではある。枕では、いかに女性が強くて男はどんどん居場所がなくなっていくという流れ。その線では、「権助提灯」ピッタリなのだが・・・
この立正寺のすぐ北に御厨神社というのがあり、ここには菅公仮寝の松というのがある。ところが地元の人の話によると、本当に道真が仮寝をしたのはもう少し東にある君貢神社らしい。せっかくの機会ということで、明石メンバーの運転で探し当てる。石碑がちゃんとあった。
よく考えれば20日から引っ越す新オフィスのすぐ近くである。ドライブついでに近くに行ってもらうと、絶好の夕陽ポイントがあった。
夕食は舞子に戻って、明石海峡大橋を観ながらの夕食タイムとなった。