2015年12月12日(土) 晴
ヨット仲間でもあり、独身時代からの遊び仲間でもあるH君のお誘いで、国立民族学博物館で時々やっているワールドシネマに一年ぶりに行く。去年は雨模様の日だったが、今日は思ったほど寒くもないいいお天気だったので、バイクにて万博自然園に向かう。
いつもバイクを止めることにしているモノレール駅の下に止めようとすると、ガードマンに目的地を聞かれる。自然園だと応えると、「それならエキスポシティの駐輪場を使え」とのこと。「いや、駅にも用事がある」と返すと不承不承OKしてくれた。
閑古鳥が啼いていた万博公園駅前は交通整理が必要なくらいの大賑わい。エキスポシティの威力は凄いと思う。自然園から民博にかけてはこの季節にふさわしい静けさ。お祭り広場のラーメンイベントのマイクの声だけが場違いに賑やかだ。人出はそれほどでもない。
映画の方は、通貨危機だった1990年代後半のシンガポールを舞台に、共働き中流家庭でフィリピン人の家政婦を雇うことになり、家政婦と一人っ子の小学生との葛藤を経て信頼関係を築くに至る、心の交流を描いたものである。当時のシンガポールの経済的閉塞感、タバコを吸うのにも監視の目があったり、規則が多くて大変そうな状況が生活目線でよく描かれている。
テーマとなっているのは、フィリピン人の出稼ぎ労働者にまつわる課題。貧富の差、宗教の違い、言葉の問題、盗みの嫌疑、etc. 映画が終わってから民博の学芸員による解説もこの映画会の特徴。社会科の勉強タイムとなる。
一緒に映画を見てお茶した後H君とA君と別れ、バイク置き場に急ぐ。しかし、途中にエキスポシティのシンボルになりそうな大観覧車の工事を見て、少し寄り道することにする。
カメラを手にアングルを狙っていると若者グループにスマホシャッターを依頼されること頻繁。まあ、おやすいご用である。
シネコンもあり、ガンダム館というのもあった。
観覧車の工事を観察できるスポットというのが用意されており、まじかに工事を見ることができる。
いずれにしてもえらい賑わいである。駐車場も周辺にたくさん用意されているようだが、帰り時間になるとどんだけ渋滞するか、想像しただけでゾッとする。それにガンバスタジアムの試合終了がかち合うと、周辺住民の活動は甚大な被害を被るらしい。南千里在住のA君はそうこぼしていた。表通路に面した観覧車乗り場建物はもう完成している。
陽も傾いているので、後ろ髪を引かれつつバイク置き場に急ぐ。