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これがミッチの"My Slow Life"

oilsardin.exblog.jp

イマドキシニアの光と影

ラッキーだった歌舞伎見物は大満足となる

2016年1月22日(金) 晴 歩数:10508、しっかり歩き:1592、酒:中

 家内が友達と行ってきたとのことで、持ち帰ったフライヤーで演目を知り、これは何としても観劇したいと思った松竹座の新春興業。幸いタイムリーにネットオークションで入札しておいたのが落札できて、定価の半額以下でゲットできた。

 いそいそと阪神電車で難波に向かう。去年の伊勢志摩行きといい、先日の今宮戎といい、今日の松竹座といい、難波が近くなったのはありがたい。阪神近鉄様様である。難波から松竹座に向かうと着物姿の妙齢女性に次々とすれ違う。昼の部がはねてその帰りなのだろう。到着したのは少し早かったので開門までに時間がありそう。
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 外で待っているのも寒いので道頓堀地ビールという看板に釣られて地下の食堂街に降りる。同じような開門待ちの左党が来ているようだ。とりあえず苦みの効いたアルトビールをいただく。
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 オークションで落とした券なので、一等席とはいえ端っこの悪い席かと覚悟をしていたが二階席の右袖の三番目。今までで一番舞台に近い席であった。あらためて出品者に感謝。
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 自分的には今日一番注目していた桂川連理の柵。サブタイトルは帯屋。人形浄瑠璃義太夫で語られるが、文楽ではまだ観たことがない。その代わりにその触りを取り入れた落語「胴らんの幸助」は、米朝、枝雀、文珍と桂一門のを何度も聴き比べている。

 おそらくトータル鑑賞数では一番と多いと思う。自分的には、米朝の正統的な部分と枝雀のはちゃけたところの両方を引き継いでいるような文珍バージョンが好きだ。文楽では「お半長」として「お染久松」などとともに道行きものとして親しまれているようだ。
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 長右衛門役の藤十郎の歳を感じさせない演技、愛之助演じる嫌味な儀兵衛、一人二役で信濃屋の丁稚長吉とお半を演じ分ける壱太郎が光っている。

 隣に座っていた観客は、自分と同年代の熟年夫婦。旦那は口が重そうな人だったが、奥様は愛想のいい方で幕間に話が弾む。かなりの歌舞伎通のようで、役者についてはいろいろ解説いただく。物語の筋についてはこちらの得意ジャンルで、補完し合えてよかった。

 二つ目の演目は全く初めての敵討ちもの、研辰の討たれという物語。お調子者の研辰に扮するは愛之助、敵討ちの旅に出る兄弟は中車(香川照之)とまたまた壱太郎。舞台セットも近江から信州、四国へとクルクル変わり、お芝居らしい作品。

 命乞いする愛之助が土下座して中車に謝る場面で、「土下座といえば、そちら様の方がお得意ではありませんでしたか。」と軽口を叩くところで場内大爆笑。半沢直樹の威力をまざまざと思い知らされる。
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 最後の演目は、芝浜の革財布。落語では単に芝浜。土地柄からして江戸もので上方では演じられることがほとんどないネタらしいが、ほぼ一年前に三代目桂春蝶師匠がフェスティバルホールでの独演会で上方と江戸前をミックスしてアレンジしたものでなじみ深い。三回は生で聴いている。

 ストーリーは江戸前芝浜とほぼ同じだが、最後の落ちの部分だけが落語とは異なっていて、よりハッピーエンドで新春公演の最後を飾るにふさわしいエンディングだった。
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 たまたま隣に座り合わせた奈良のご夫婦とも笑顔で挨拶をしてお別れする。よき新春の歌舞伎公演であった。


by yellowtail5a01 | 2016-01-22 23:59 | 娯楽 | Comments(0)