2016年5月5日(木) 晴
気持ちのいいお天気に恵まれる。メンバー親子の釣りの冷やかしがてら早朝散歩とする。朝日を受けて、CaratQ艇、料亭旅館志みずも穏やかな最終日を祝福してくれているようだ。 以前に来た時にも散歩した家島神社に参詣する。
桓武天皇が嵐に遭い、ここで一時避難したとのこと。以来瀬戸内の海上安全の神様となっているらしい。階段を登り詰めると立派な境内があり、岬の先端から海を見下ろせる。
明石海峡の潮の流れがいい具合で、ちょうどいい時間帯で東に流れる潮に乗っていけそうである。風はそこそこ強いが追い風で、波も昨日よりかは静かなので、全工程のスキッパーをゲスト参加女性三人に託すことになる。
海峡直前の荒々しいところは、クルーがラットを握るがそれ以外は殆ど女性ゲストがラットを握ってくれた。順調に明石海峡大橋を通過。
岡メンバーの明石市在住のHさんが岡から手を振ると言ってくれていたが、この距離ではとても叶わず断念する。西宮に近づくと遠目に美しい帆船。大阪市所有だった「あこがれ」かと一瞬思うが、ずっと優雅である。近づいて確認すると旧東京商船大の練習船「日本丸」だった。
長かったようで短かった遠征も終盤となり、明日からの日常生活への復帰をそれぞれ考え始める。
セールもたたみ、いよいよ帰港という直前に沈しているディンギーを発見。完全に転覆していて自力で起こせない状況。二人がボートにしがみついていたが、男性の手が離れ漂流状態になったので、救助に向かう。
まず男性に浮き輪を投げて引き上げ、次いでボートにしがみついていた女性も引き上げる。水は冷たいらしく、軽装の女性は震えが来ていたので、マネージャの衣類一式を提供して着替えてもらうと落ち着いた。
やがて救援先にも連絡がつき、救援ボートに乗ってもらいヤレヤレとなる。表彰されるかどうかはわからないが、人命救助をできたことは嬉しいことである。
警報下の遠征となったが、コンディションは尻上がりによくなり、参加者一同満足のいく遠征になったのではなかろうか。