効率的な二都物語デー
久しぶり巡ってきた神戸での講師仕事が入った。以前はよくお邪魔していたが、二年ぶりくらいか。二時間という短縮バージョンだったが、熱心な受講生のおかげでテンポよく進めることができた。
午後二時のアポイントは淀屋橋近くのパーティ会場。OB/OG会用の割安会場探しである。昼食を摂っても余裕があるので、三宮で途中下車して散髪。平日の昼間だから空いているだろうと思っていくと、これが結構混んでいた。
ミントビルの7階のレストラン街で昼食を済ませJRで北新地駅を目指す。余裕でと着予定だったが、意外に時間がかかる。一緒に下見予定の相棒はもう到着していた。
スマホで検索すると4時半からの「君の名は」上映にピッタリの時間。阪急で帰ることにする。特急はわたせせいぞう氏のラッピング列車。モザイク界隈の風景だ。この電車に当たると何かうきうきした気分になる。
なんといってもリアルな風景描写が美しい。設定は難解だ。男女での心の入れ替わりと時間軸のねじれが複雑で、一度見ただけでは釈然としないところも残る。
リピーターを狙って新海誠監督が仕掛けたとすれば賛同できないが、昔の大林宣彦監督の「転校生」と「時をかける少女」を掛け合わせたような設定は心憎い。
リアルな東京の都会美と飛騨の自然美の対比、おばあちゃんが語る「結び」への思い、お神楽場面など、日本情緒満載なところも好感が持てた。恋愛ものとして観ると色気がなさ過ぎて、いくら高校生ものおとしても中途半端な印象でフラストレーションが残る。