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これがミッチの"My Slow Life"

oilsardin.exblog.jp

イマドキシニアの光と影

阪急電車の和やかな余韻

2008年2月15日(金) 晴 10422歩

 水曜日に4分の3くらい読んでいた「阪急電車」の残りを読む。確かに上等のチョコレートをすぐに食べずに、残しておいてちょっとづつ食べたいという気持ちにさせる本である。章立てが今津線の駅ごとになっているので、まさに一粒づつ食べるという感じである。

 といってもあっという間に終着駅の宝塚までいってしまい、著者の後書きを読んでいて、重大な発見をした。著者の名前が「浩」だったので、てっきり「ひろし」=男と思っていたが、「ひろ」という女性だった。振り返ってみれば、なるほどと納得できる。登場人物の男性の心理描写は表面的なのに対し、女性の内面描写が奥深くて凄い。

 後から考えればもっと早く気付いていて当然だったのだが、思いこみとは恐ろしいものである。このさわやかなスケッチのような地元小説の魅力の最大のポイントは、子供から老人に至るまでの女性の視点、意地悪さ、正義感、駆け引きのあや等々であると思う。いずれにしても女の考えていることは、凄いなと思わさせられる。特に恋の始まりにおいては、男は足元にも及ばないのであろう。

 もちろん、今まで気に掛けなかった今津線の各駅の特徴、車窓の風景、そして乗り込んでくる様々な人たちも読んでいてうなづけるし、新たな発見があるのももう一つの魅力ポイントだ。各駅は、50年強の間になんどとなく乗降しているが、一度も降りたことのない駅が一つだけある。それが、著者が一押しの小林駅である。駅の近くの中津浜線は、クルマでバイクでこの一年だけでも10回くらいは行き来しているはずなのだが・・・

 明日の土曜日は、午後に甲東園に行く用事があるので、ちょっと早く出て道草をしながら行ってみようと思う。
by yellowtail5a01 | 2008-02-15 23:59 | 読書 | Comments(0)