荒野に根付くユッカ
このところの寒暖差の激しさのせいか、少し風邪気味でなんとなくボーっとしている感じ。それでも出勤すれば、それなりにいろんな業務が目白押しでボケーっともしておられないのはありがたいことである。
会社の南側の食品工場が撤去されて久しいが、来月早々から新しいマンション建設が始まるらしい。5年半に亘り、前のコンフェクショナリ工場の東側道路沿いに植えられていた竜舌蘭科のユッカが見事に育っていた。ところが、解体整地ですっかり取り払われて淋しく思っていたのだが、今日昼休みに通りかかると荒野のような更地に沢山のベイビーユッカが芽を出している。こぼれ種なのか、根が残っていたのか。
健気に蘇生する様子に胸を打たれる。しかし、マンション工事が始まれば、またしても処分されてしまうのであろう。柵の中の若い苗だが、なんとか救出作戦を展開したいところである。厳密にいえば、住居不法侵入、窃盗罪に相当するのかも知れないが、小さな命を守る行為ということであれば、可罰性はないものと解釈する。