初めての実験的ナイトセーリング
今回の夏遠征の一つの目的は、ナイトクルージングの実験である。花火の時など、暗くなってからの機走の体験はあるが、距離を稼ぐための徹夜の帆走・機走は、将来外洋遠征の時には必要なスキル。
青井荘での豪華夕飯定食をしっかり食べたあと、艇に乗り込み夕闇が迫る7時半頃に出航する。走り慣れたる瀬戸内海とはいえ、明石海峡通過は本船航路となり緊張もある。いい風が吹いていたので、セール全開で快走する。明石海峡に差し掛かるまでは、他の船舶はおらず、気楽に走れる。
明石海峡の潮流が西流れから東流れに変わる頃に予定通り海峡に差し掛かる。盆休みとはいえ、本船航路を走る貨物船や旅客船は多く、GPSを確認しながらの海峡通過となる。昼間なら簡単に視認できる他船も夜は、標識灯頼りでなかなか難しい。
近くに来て初めて気づく大型船舶もあったが、交替でウォッチもしたので、危険を感じることもなく海峡通過を完了できる。
明石海峡を越えてからは、勝手知ったる航路でのんびりと東に向かう。昼間とは全く異なる景色で、漆黒の海を走るのも乙なものである。
安全海域に入ったので、交替で仮眠しながらの航海となる。
新西宮ハーバーに帰港したのは未明の3時半頃。暗くて後片づけもできないので、無事の帰港を祝して全員で仮眠に入る。二時間ほど寝て、朝食、後片づけ。9時頃の解散となる。