駆け足でやってきた春 そうだ 京都行こう
月曜日はほとんど出勤日だが、明日が新年度初日ということで、振り替える。今日中にやろうとした計画はたくさんあるのだが、あまりにもいいお天気なので、東京のJRポスターでさんざん誘惑された十輪寺のしだれ桜を観んとて、ろくべえ号に跨り名神高速を疾走する。
一時間余で到着。心配した駐輪場も手前のガードマンが連絡してくれていたようで、スムーズに狭い駐車場の一角に停めさせてもらう。以前に善峯寺に行ったときに前を通っているのだが、その時は意にも介さなかった十輪寺。一本の老木桜のおかげで素晴らしい名所となっている。

樹齢二百年というから在原業平の頃にはまだなかったのだろうが、住職の解説では、「世の中に 絶えて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし」に由来するとおっしゃっているので、その頃にもいい桜の木があったのであろう。心境としてはピッタリの一首である。

件のJRポスターは、この辺りから夕景に撮ったものに違いない。

アップで迫るとまさに満開の花。

こぼれるように咲き誇るとはまさにこのことであろう。

さらに小路を登りつめると塩竈というのがあった。業平が大阪湾から海水を取り寄せ、ここで煮詰めて焼塩を作ったらしい。もっともその目的は、思い人であった藤原高子が大原野神社に参詣するときに、ここで紫の煙をたなびかせ、想いを託したとある。

帰り道にもう一度裏山から桜を見下ろす。何度観ても飽きることはなさそうだ。願わくは、夕方までくつろいで夕日に染まったところを撮りたいものである。

せっかく近くまで来たので、1.6㎞足を伸ばして善峯寺にも参詣する。バイクでわずか三分ほどの上り坂だが、標高の差か、こちらの桜はまだ二分咲き程度。空振り気味ではあったが、スケールの大きいお寺である。

山門付近の濃いピンクの桜は六分咲き。

お土産にもらったのは、黒板に書かれた法語。しっかりと身につけて実行すべき事柄である。

帰り道に長岡天満宮の桜をかすめる。半導体社勤務時代、終業後に職場メンバーでここに集い、八条ヶ池の畔で花見宴会をした頃が懐かしい。あの頃のみんなも元気にしている気がする。

で、帰宅して夕方に消費税増税前の駆け込み買い出しに向かう途中、梅に鶯ならぬ名残梅にメジロを発見。いい声で囀っている。動画で撮れば音も拾えたのだろうが、スチル写真で我慢しよう。


今年は陽気に誘われて、どこも満開。
いいツーリングでしたね。
十輪寺って、始めて見せてもらいました。


善峯寺の法語、当然のことのようで・・・できていないことを反省します。。。
ミッチさんは全て修養されています。合格です!

素晴らしいですが、これは見事な桜です。吉峰寺はあと
1週間位がみごろでしょうか?

ひーやんさん、十輪寺は正直言ってとても行きにくいところです。バイク
ならではというアクセス条件です。バスもあるようですが・・・
ueさん、私も十輪寺は今までノーケアでしたが、JRのポスターでいやと
いうほど見せつけられました。関西では見かけなかったですが・・・
Helenさん、善峯寺はこれから満開を迎えそうなので来週がべすとかな。
奈良や京都のお仕事ついで写真、鑑賞させてもらっています。
春瑠さん、褒め殺しはあきませんよ。表向きはどうであれ、心の中では
できていないことばかりです。
picoさん、善峯寺は来週でしょうね。お勧めです。アップダウンのきつい
お寺ですが、健脚に生まれ変わったpicoさんなら大丈夫でしょう。