二度目はホールマーシャルを体験
明けやらないうちに家を出る。お天気もよさそうなのでクルマはやめてバイクで向かう。ギャラリー用の駐車場に寄ってみると、「二輪ならゴルフ場に駐輪場があります」と警備の人が答えてくれたので、そのままゴルフ場に向かう。早朝の空気が気持ちいい。
おかげで予定より早く着いたが、それでもボランティア本部にはたくさんの人が来ている。用意された握り飯朝食を食べて、任務の説明を待つ。今日の役割はホールマーシャルといって、決められたホールの決められた地点での場内整理係である。
アサインされたのは16番ロングホールのクロスウェイ左。フェアウェイを横切るギャラリーをコントロールしたり、選手がプレーに入った時にギャラリーの動きを止め、静かにさせるのが主な役割である。
まだほとんど人っ気のない18番グリーンの横を抜けて役割のポイントに向かう。
午前中は、インスタート組でビッグネーム選手があまりいなくて、スコアも低迷組なのでギャラリーの数もしれており、楽勝であった。小一時間の幕間の後、アウトスタート組が回ってくるようになると、さすがに忙しくなってきた。
優勝争いがかかる最終組が近づくにつれ、ギャラリーの数も半端でなく、クロスウェイも渋谷交差点並になってくる。前の組がグリーンに近寄るまでは通すなと言われており、次の組が第二打地点に来るときには人がいないようにしておかなければならない。
「急いでください!」といっても「年寄りやから走られへんねん」と言われると無理は言えない。前の組の第3打が終わるころにはロープの前は黒山の人だかりになり、第3打が終わると走って行ってロープを開けないといけない。
難しい業務ではないが、思った以上に緊張感を味わう業務であった。残念なのは、目と鼻の先でプレーしている選手のスィングをじっくり観察できないこと。Be Quiet!と書いたスティックを掲げてギャラリーの方を向いて睨みを効かせることになるので、ショットは耳で確認することになる。
最終組が無事通り抜け、業務終了。ボランティア本部に戻り、遅い目の昼食をいただく。業務完了を報告すると、くじ引きがあり引いてみると「当たり」今度は箱の中に手を入れて景品をくじ引き。選手のサイン入りボールであった。願わくは見事優勝の成田美寿々ボールが最高だったが、41位タイに終わった穴井詩ボールであった。でも、記念にはなる。