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これがミッチの"My Slow Life"

oilsardin.exblog.jp

イマドキシニアの光と影

背水の陣とはこのような状況か

2006年2月4日(土) 晴

 とうとう四回目の大型二輪卒検チャレンジ。三回も失敗したGパンを履き替えて行こうかとも思ったが、落ちたのはGパンのせいでもなかろうと思い直し、ひたすら平常心を心がけていつもより早い目に着くようにする。最初に顔をあわせたのは先日雨の中の検定でいち早く延期を申し出た50歳前後のハンサムオヤジ。雑談をして二階の第二教室に行くと人数が多い。15,6人いる感じ。過去最多である。

 トップバッターなら嫌だなと思っていたが、大型は二人だけでもう一人は何度かすれ違って会釈だけしていた華奢で若い女性のMさん。二番手のほうがいい、二番手のほうがいい、と念じているとあにはからんやMさんがトップで呼び出された。試験官の配慮があったのかもしれない。或いははたまたトップでズッコケられては後に続く若い人に悪影響を及ぼすから優等生をトップに持っていったのかはわからない。

 気温が低く、「路面もタイヤも硬いので急制動には注意して」とA井さんからの事前説明。まあ、晴れているから大丈夫だろうとは思う。トップのMさんが勢いよく飛び出していった。CB750に跨ると一層小柄に見えるが安定した走りで急制動、スラローム、一本橋も難なく通過。ああ、俺もあやかりたい、と心底思う。

 「緊張した~」とMさんが息を弾ませて戻ってきて、いよいよ出番。ミラーを治して、エンジン始動、ギアをローに入れてウィンカーを出してさあ出ようとすると普通二輪の2番手、3番手のバイクが戻ってくる。二台目を待っている間に先に行った一台がS字を終わってまた出てくる。これを待っていると永遠に出られないのでは、と思うが危険行為は一番の減点。気長に待つ。

 ようやく途切れて出発。ウィンカー戻しOK、ブレーキテストもOK。さあ、急制動と加速し、45kmまで引っ張りラインの手前でアクセルを戻して制動開始。なんと、緑のランプが回っていない。黄色が回っている。進入速度不足なのである。こんなのは検定では始めて。機械が狂ってるんじゃないかとも思うが、試験官の指示に従い発着点に。あらためて急制動に向かうと今度は大丈夫。緑のランプが回り停止位置もOK。

 スラロームはこの前雨で失敗しているだけに要注意。無理をせず、確実に丁寧に行くとタイムは7.4秒。減点5点だが想定の範囲内。さあ、運命の一本橋。落としさえしなければ何とかなるだろうとスピードを付けたまま渡りきる。最後の方は半クラでスピードを落として何とかいけそうだったので、ペースダウンするが、表示機を見るとなんと7.6秒。木曜日の練習でも8秒台は二度ほどあったが7秒台はなかったぞ。2.4秒足りないので減点15点。もう、20点を使い果たした。

 さて、四輪コースへ。ここからは余裕だと思っていたがとんでもないことが起こるものである。いつもはエンジンキーに何もくっついていないのに、今日はなにやら荷札のようなものがくっついている。それがちょうどウィンカーモニターの上に被さっていて左のウィンカーがちゃんと点滅しているのかどうか確認できない。何度もボタンをスライドさせるがとても気になり、運転に集中を欠く。それでも練習量の多いAコースだったのとちょうど四輪教習の休憩時間に入ったみたいで、気楽に坂道、踏み切り、外周とスムーズに回れた。

 二輪コースに戻ってまずはクランク。ローギアにして慎重にクリア。本線に出てすぐにウィンカーも戻し、S字へ。S字はプレッシャーが全然ないので余裕でクリア。いよいよ最後の波状路。セカンドからローに落として、カーブを曲がりきったら立ち姿勢、と思った時にウィンカーがチカチカ点滅しているのが目に入る。S字を抜けた後に消し忘れている。しかし、もう今更50歩100歩と無視をして波状路にさしかかる。間違っても逸れてくれるな、と20号車に全てを託し、通過。5.8秒。フーっ何とか完走。しかし、余裕は10点しかないので、ウィンカーや途中の安全確認漏れなどあれば危ない。

 寒かったこともあり、自分の検定終了後はロビーの中に入り、他の人の状況はあまり見ないようにした。順次、終了した人が戻ってくるが概ね順調に行っているみたいだった。ただ、オヤジ仲間のハンサムオヤジが、「一本橋で落ちてしまった」といいながら、それでも笑顔で戻ってきた。気持ちは痛いほどよくわかる。しかし、「俺なんか今日で4回目だし・・・」ということは言葉に出てこなかった。慰めにもならないし、近くにいたMさんに聞こえるのも恥ずかしかった。

 合格発表までの待ち時間は、Mさんとハンサムオヤジと三人でおしゃべりしながら時間つぶし。Mさんは去年の夏頃にここで普通二輪を取って、SRVというヤマハの250に乗っているとのこと。さすがに扱いが慣れている感じがした。尋ねてみるとスラロームが6.3秒、一本橋は怖かったので速く行って9.8秒とか。レベルが違うなと実感。一本橋の練習では13秒をマークしていたそうな。俺もいったん普通二輪で実車走行して半年後くらいに大型に再挑戦すればよかったのかもしれない。今更遅いが。

 今日合格すれば気持ちよくNJ旅行に出発できるが、今日落とすと凹み方も半端じゃないだろうし、戻ってきてからまた練習してやるのは辛い。11時を大きく回った頃に「二輪の検定結果の発表を行いますから、第二教室に集合してください」とのアナウンスが流れる。運命の瞬間。Mさんは当然一番目で呼ばれた。「6001番の・・・」呼ばれた。ああ、この瞬間のためにどれだけ苦労したことか。この二週間というもの本当に重圧に苛まされてきた。A井先生が神様のように見えてくる。その笑顔いつも以上にチャーミングだよ、と心の中で叫んだ。

 アンケート記入で、よかった先生、悪かった先生を書く欄があったので迷わず、トップにA井さん、次にI切さん、M井(男)さん、M井(女)さん。ここで欄がいっぱいになったが、あと一人K田さんを書きたかった。直近の木曜日に特訓をしてくれたということもあるが、普通二輪の頃から何度かお世話になり、いつもリラックスさせられ、勇気付けられた。木曜の教習終了時に、「もう絶対大丈夫、土曜日は合格です」と太鼓判を押してくれた。実際は文字通り危ない橋を渡ってきたのが正直なところだが、この一言でずいぶん気が楽になった。

 全員の方にお礼を言って回りたいところだったが、わざわざ控え室を訪ねるのもどうかと思い、A井さん、顔を合わせたI切さんには心からの笑顔でお礼を伝えた。すると二人からもとびきりいい笑顔が返ってきた。先生方、事務員の皆様、ほんとうにありがとうございました。

 それと、ここまで親身になって応援し、励ましてくださったVegeRさん、イチローさん、SHINちゃん、英美ちゃん初め、応援くださった皆様、本当にありがとうございました。
by yellowtail5a01 | 2006-02-04 17:08 | バイク | Comments(5)
Commented by イチロー at 2006-02-04 23:07 x
みっちさん
本当に合格おめでとう! ボクも嬉しい!
はれてNJに行ってらっしゃい!
Commented by VegeR at 2006-02-05 02:34
よかったね(^_^)v 本当によかったねv(^_^)v
私のブログに書き込みをしてくれているやたろうさんも
4輪の卒業検定の日だったの。そして、彼も合格だったんだ。
みんなに幸せがきて良かった。私にも幸せ、舞い降りたし…
2月4日は素敵な1日だったね、本当に本当に素敵な1日だったね(^_^)
Commented by みっち at 2006-02-05 22:03 x
ありがとう、イチローさん。いつか一緒にツーリングやろうぜ。
Commented by みっち at 2006-02-05 22:19 x
VegeRさん、普通二輪のときから二年越し(正味3ヶ月強)で、
ご心配をかけました。やたろうさんもよかったね。VegeRさんに
舞い降りた幸せって、ひょっとしてSerow納車?
Commented by さっこら at 2006-02-06 09:55 x
みっち師匠卒検合格おめでとうございます!
今の季節にNJにいけるなんてほんとに羨ましい♪
素敵な写真を期待してます~。

by Mitch