アジアンタムブルーに落ちるか
先日の健康診断の少し前からウォーキングの習慣が戻ったので、そうなると通勤バイクは愚の骨頂である。せっかくの通勤路で歩数を稼がない手はない。といって、朝は「だんだん」をBSハイビジョンで見てから出るので、どうしても7時50分くらいになってしまう。そうなるとJRで行ってちょうど8時20分に会社に到着。
帰りは急ぐわけでもないので、武庫之荘まで歩くのがちょうどいい感じ。途中、大井戸公園というバラの名所もあるので、寒すぎなければ快適な通勤路である。ちょうど周遊コースになっていて朝と夕で同じ道を通るのは、阪急の高架から家までの約100メートルのみ。あとは見事に同じところを通らない。
で、武庫之荘にはちょっとお洒落なスーパー、阪急オアシスがある。「ここは尼崎ではなく、武庫之荘ですよ」とお客の主張が聞こえてきそうである。COOPよりも全体的に高いのだが、ものによったらずいぶん安いものもある。ついつい買い込んでしまい、レジ袋が二つになり重い。
その重い袋を下げてお店を出ようとすると、花屋さんでアジアンタムが安売りされていた。一株150円。しかし、アジアンタムは大概しばらくすると無惨に枯れてしまいがっかりする。そのことを「アジアンタムブルー」というらしい。6年ほど前にその「アジアンタムブルー」を本で読んだときはあまり印象になかったのだが、先日つたやで借りてきた松下奈緒と阿部寛の映画を観て、あらためて「いいなぁ」と思ったものである。
お店のお姉さんに、冷やかし半分で「アジアンタムを枯らさずに育てるのはどうしたらいいの?」と尋ねると、すぐに奥に引っ込んでしまい、代わりにおばさんが出てきた。「乾燥に弱いですから、霧吹きで水を欠かさずにあげること、暖房や冷房の風邪を当てないようにすれば、育ちますよ。」とのこと。植え替えの土のことやよい株の見分け方も親切に教えてくれる。
150円でそこまで手取り足取り教えてもらうと、あとには引けない。おばさんが選んでくれた一番いい株というのを購入する。確かにたくさんの芽が控えている。はてさて枯れずに年を越せるかどうか、水やりを頑張りたいと思う。