格別の予定もなかったので、役所広司がカンヌ映画祭で受賞したという「Perfect Days」を観に映画館に出向く。コロナ禍の4年間、映画館での映画をほとんど観ていなかったが、ここに来て先月は「ゴジラ」を観た。ゴジラは最近では珍しい白黒映画だったが、稀にみるストーリーも、出演役者も、特撮によるスペクタクル面でも感動ものだった。
それに引き換え今日のPerfect Daysは、あまりにも会話が乏しく単調なスタートに戸惑ったが、静かな日々の生活の中に自分の価値観に合った日々を忠実に過ごす主人公の生きざまに、自分自身の生き方を重ね合わせてしまう。
観終わった後の清々しさが、この映画の醍醐味なのであろう。東京の景色、下町風情に接することができたのも懐かしさを覚えた。それにつけても東京の公衆トイレの先進性には感嘆させられる。関西でもあのような公衆トイレが増えることを切望する。